はじめに
皆さんこんにちわ!
薬剤師のJONです!
友人のショーンですー
今日はうがい薬について書いていこうかなと思います。
というのも先日、大阪府知事の会見でうがい薬のイソジンがコロナウイルスに効果があると発表があったこともあり、現在世間ではすごいことになっています。
なぜあのような会見になったのか、そしてなぜイソジンが効果があるのかを含めて説明していこうと思いますので最後までよろしくお願いします。
そしてコロナウイルスとは話が異なりますが、うがい薬といっても各社から様々な種類が発売されていますし、イソジンのような「色が付いたタイプ」のものから、「透明のタイプ」のものまでさまざまな種類がありますので、それぞれの特徴と、使い分けを書いていきますのでよろしくお願いいたします。
ではいきましょう!
うがい薬の種類
なぜコロナウイルスに効果があるのかは後ほど説明しますが、まずはうがい薬は大きく分けて2タイプ存在しています。
ヨウ素系のうがい薬
ヨウ素って成分の名前?わからんよ
簡単に言うとイソジンがこれだね
ヨウ素が主成分になっているうがい薬は、何といっても「イソジン」や「のどぬーる」です。
子のイソジンが会見でも話題になった商品で、ポピドンヨードと呼ばれる成分が配合されています。
液体が黒黄色っぽいものですね。
このタイプの特徴は、幅広いタイプの菌やウイルスを殺菌することができるのが大きな特徴です。なので予防に使用するにはもってこいのうがい薬です。
おすすめの使用方法は一日何回と決めず、高頻度でうがいをするのがいいと思いますよ!
ただし、甲状腺に疾患がある方は気を付けてください。使用しないほうが無難だと思います。
じゃあ風邪ひいたらこれでいっか。イソジン最強!
いや、実は殺菌効果はあっても炎症を抑える効果はほとんどないんだ
ん?何が?どういうこと?
先にも書きましたが、イソジンを使用するなら「予防的な使用」が一番効果が高いです
ウイルスを殺菌することに関してはとんでもない力を発揮するのですが、すでに喉が痛かったり、真っ赤に腫れ上がっているような炎症状態を鎮めるような作用はないんです。
つまりこういうこと
アズレン系のうがい薬
イソジンが黒っぽい液体ならば、アズレンは透明の液体です。
アズレンはイソジンと比べたら知名度はガクンと落ちますが、筆者のJONが個人的に使用するのはこちらのタイプです。
殺菌効果はイソジンには劣ってしまうものの、抗炎症作用があるのでのどの痛みが出ているときなどに効果が期待できます。
じゃあ殺菌もできて、炎症も抑えられるってこと?
その通り!完璧な理解力
ではまとめます
JONはこのタイプしか使ってないよ!
うがい薬の成分の早見表
ここまで読んでくれた方は、何となく2つの違いが分かってくれたのではないかなと思います。
では簡単にまとめましたので、是非参考にしてみてください。
イソジン | アズレン | |
殺菌効果 | ◎ | 〇 |
抗炎症効果 | △ | ◎ |
値段 | 安 | 少し高 |
何度も言いますが、のどの痛みを取る目的で使用できるのはアズレンの方です。
ご注意ください。
イソジン(ポピドンヨード)とコロナウイルス
さて、今皆さんが知りたいのはこの項目だと思います。しっかり書いていきますね。
そもそもいったいなぜここまでイソジンが騒がれるようになったのか?
2020年8月4日の大阪府知事の会見で、新型コロナウイルスの予防にうがい薬のイソジンが効果があると発表があったことを受け、テレビ番組が取り上げたこともあり多くの人が現在イソジンを買おうと街に繰り出している状況です。
効果はあるの?
本当のことが知りたい。
あるっちゃある!
でも特効薬ではないよ
重要なのは本当に効果があるのか?という点です。
薬剤師の観点から言うと、イソジンの使用で一定以上の効果はあると思います。
その理由ですが、イソジンの主成分「ポピドンヨード」は殺菌作用がとても強く、多くのウイルスや細菌に対して殺菌作用があることは昔から知られていました。
ポピドンヨードは手術時の開腹部位の消毒に使用されるほど殺菌作用については信頼と実績があります。
ではなぜ今になってこういった発表があったのか?それに関してはわかりません。
このタイミングでの発表の意図はわかりませんが、使用する価値はあると思います。
よかった。じゃあ使おっと!
でもどのくらい使えばいいの?頻度は?
頻度は高めがいいよ。
コロナウイルスを殺菌できる可能性はあるものの、使用するにあたって重要なのはイソジンを使用する頻度です。
朝、昼、夜などの使用方法では回数が少なすぎて効果は期待できません。
うがい薬をコロナウイルスに対して使用するようでしたら、それなりの回数で対処する必要があります。
具体的には、外出時は少なくとも2時間に1回ほど使用するような高頻度での使用が望ましいですが、逆に高頻度だと口腔内に必要な細菌も死滅してしまうので調節が難しいところです。
またポピドンヨードは粘膜への使用は望ましくない成分ですので、その点も考慮しなくてはいけません。
高頻度で使わないと効果は期待できないのに、使い過ぎはよくないのか。難しいな。
その通り。治すわけではなくて、あくまでも予防だからね!
そもそもイソジンが効果があると発表はありましたが、新型コロナウイルスの特効薬ではありません
あくまでも「予防に対して」です。
特効薬ではないのでイソジンを求めて外を歩き回り、多くの人と接触するほうがリスクは高いと思いますので、イソジンがないようでしたらうがいと歯磨きの頻度を上げるだけでも効果があります。
話を戻します。
つまり結論を言うと、イソジンは2~3時間に一度の使用で抑え、歯磨きやうがいで対処するのが健康的にもいい使い方だと思います。
ただ気を付けてほしいことがあるんだ
何?やばいの?怖い怖い。なになになに!
落ち着けって。
でも使っちゃいけない人がいるから注意が必要
ポピドンヨードが一定以上の効果を見込めると書きましたが、気を付けてほしいこともあります。
それは妊婦さん、授乳婦さん、甲状腺疾患患者の方の使用はやめてほしいです。
実はポピドンヨードは胎児や授乳中に成分が移行しやすく、赤ちゃんに負担がかかるためです。
なので妊娠の可能性がある方や授乳婦さんの使用は赤ちゃんのためにもやめてください。
そして、ポピドンヨードは甲状腺に蓄積しやすい欠点もあるため、甲状腺疾患の方はイソジンのせいで病気が悪化する可能性も出てきます。
いろいろ世間を騒がせている新型コロナウイルスですが、ポピドンヨードに関してこのような認識を持ってもらえると嬉しいです。
まとめ
今日は、うがい薬の種類について書きましたがいかがだったでしょうか?
うがい薬が新型コロナウイルスに効果があるなどという発表があるとは思っていませんでしたので驚きました。
しかしあくまでも予防に対して一定以上の効果が見込めるだけであって、特効薬ではありません。
大事なのはイソジンを探し回ることではなく、免疫力を高めることです。
イソジンを買えたとしても、結局のところ最後に自分のことを守ってくれるのは自分自身の免疫力です。
この際に免疫力を高める行動を起こしましょう。
免疫力に関しては下記をご覧ください。
では本日は以上になります。
免疫力を付けて、自分の身は自分で守りましょう。
以上、薬剤師のJONでした
またねー
コメント