はじめに
皆さんこんにちは!
薬剤師のJONです!
友人のショーンですー
今日は雨の日になると決まって頭が痛くなる、調子が悪くなる人に向けて、「雨の日の頭痛」について書いていこうかなと思います。
雨の日って気分が落ち込むだけでなく、なぜか雨の日になると決まって頭が重くなったり、痛くなったりする方がいますよね。かく言う私もその一人です。
しかも市販の頭痛薬は効きづらいのも辛いところで、一体どうしたらいいのか悩んでいる人が多いのも事実。
少しでも悩んでいる方たちの助けになれればうれしいので、本日もよろしくお願いします!
ではいきましょう!
雨の日の頭痛の原因
なあ、JONよ。
なぜか雨の日だけ頭が痛くなる日が多いんだけどなんでなんだ?
そういう人結構いるよね。俺もそうだし。
お前の話は聞いてない。
原因は何なんだ?
……無茶苦茶かよ……
原因は気圧だよ。
人間は、長期間低気圧の状態にさらされると、体に不調が現れることがわかっており、昔から気圧と体調の関係性は語られてきましたが、最近ではこの原因を医学的にも解説することができるんです。
頭痛のない人にとってはたかが気圧ですが、頭痛持ちの人は低気圧を頭痛で感じられるようになります。これが本当につらくて厄介ですよね。
では、実際に人間がどのように低気圧を感じ、そして人間が低気圧によってどう影響するのか見ていきましょう。
雨の日の頭痛はヒスタミンが原因
低気圧によって、人間の体内では「ヒスタミン」と呼ばれる物質が大量に生成されることがわかっています。
蚊に刺されると痒くなりますよね?そのかゆみを起こしている原因物質がヒスタミンであり、つまりヒスタミンとは炎症物質です。
ヒスタミンには炎症を起こす作用があったり、血管を拡張させたり、むくみを起こす作用があり、低気圧によって「ヒスタミン」が生成されることが医学的にわかっています。
もっと簡単に。難しい言葉使って知識ひけらかすなよ。
そんなつもりじゃないけど、簡単に言うと脳がむくむんだよね
低気圧化ではヒスタミンの働きによって脳の血管が膨張し、脳がむくむことで「ぼわんぼわん痛む」「頭が重い」などの症状が出る原因になります。
しかし厄介なことに、なぜ低気圧で「ヒスタミン」が生成されるのかは解明されていません。
んあ?つまり?
ヒスタミンが出てくることはわかっているのに、その原因まではワカラナイの
じゃあ治せないってこと?
現状では完治はできないけど、一応薬はあるよ!
ということで、次は対処薬を見ていきましょう。
雨の日の頭痛の改善方法
雨の日に頭痛が起きる原因は、「低気圧だとヒスタミンが生成される」ということはわかりましたね。完全には解明されてはいないものの、ここまでわかっていれば対処することはできます。
雨の日の頭痛はアレルギーの薬!
要は、大量にできてしまった「ヒスタミン」を鎮めればいいのです。
そういったときは抗ヒスタミン薬が使用できますよ!
抗ヒスタミン剤……?
それってどの頭痛薬?
いや、花粉症とかアレルギーの薬の事だよ
頭痛にアレルギーの薬?意味が分からないんだけど
まじまじ。
だってヒスタミンが出てるってわかってるんだから、ヒスタミンを止める薬使うでしょうよ。
この辺の薬がいいかな。
抗ヒスタミン剤って言うと専門的な言い方に聞こえるかもしれませんが、要はこの薬はアレルギーに対して使用する薬です。
確かに、疑問に思うのもわかります。頭痛に花粉症薬ってと思う気持ちもわかります。
これを専門的に話すとすれば「適応外処方」と呼ばれる行為に入ります。
適応外処方とは、この事例のように本来の病気ではなく、別の病気にも効果があるので使用されるというような意味です。
一般的に頭痛といえば「イブ」であったり「ロキソニン」が一般的かと思いますが、ヒスタミンには効きません。
炎症物質はヒスタミンだけでなく、いくつも種類があるのですが、イブやロキソニンといった一般的な鎮痛剤が効く頭痛は、ヒスタミンとは別の炎症物質が引き起こす痛みに対して使えます。詳しく言うと「プロスタグランジン」と呼ばれる炎症物質によって引き起こされる頭痛に対してイブやロキソニンが使えます。
それに対して、アレルギー物質に触れた時に出る失神や蕁麻疹、皮膚の赤みなどを引き起こす炎症物質が「ヒスタミン」になります。
ちょいちょいちょーーーい!
話が難しすぎる!途中から話が入ってこない!
いつも言ってんじゃん、簡単に説明しろって
すまん。
要は、イブやロキソニンでは効かないよ。ってことを長々と話してた
だったら5行も10行も難しいこと書いてんじゃねーよ。まったく。
雨の日におこる頭痛の原因は「ヒスタミン」が出すぎることで起こる頭痛だと説明しました。
ヒスタミンを抑えるにはアレルギー薬が一番適しているので、この頭痛に関してはアレルギー薬の方が効く可能性が高いんですよね。
あくまでも雨の日におこる頭痛に特化した記事なので、すべての頭痛に関してアレルギー薬が効くわけではないことは再度忠告させていただきます。
頭痛の種類によって頭痛薬は変わる
じゃあ雨の日の頭痛はアレルギー薬一択でいいね!
実はそういうわけでもないんだよ…
雨の日に必ずといってもいい程「頭痛が起こる」ようでしたら、上記の内容に当てはまると思うので抗ヒスタミン剤で対処するのがいいのですが、「雨の日も起こるし他の日でも割と起こるんだよなあ」という方は「ヒスタミン」が原因ではない可能性が高いので、アレルギー薬は効かないと思います。
頭痛に関しては過去に記事にしていますので、こちらを参照ください。
詳しくは上記の記事に書いてあるのでそちらを参考にしてもらいたいのですが、頭痛には大きく分けて3タイプあります。
- 緊張型頭痛
- 片頭痛
- 群発頭痛
基本的にはこの3つで説明できますが、雨の日の頭痛はこの3つの中には含まれていません。いきなりイレギュラーですが、本当につらいのは上記の頭痛の方です。
もし、雨の日以外もしょっちゅう頭痛が出る、慢性的に痛い、日常生活がままならない方は是非上のリンクから頭痛の記事を参考にしてください。
頭痛は誰にもわかってもらえない分、精神的にも辛い疾患です。
私も複数種類の頭痛を持っているため、辛い気持ちがわかります。
少しでもあなたの気持ちが楽になればうれしいです。
まとめ
本日は雨の日に限って頭痛が出る理由と、その対処方法について記事にしましたが、いかがだったでしょうか?
頭痛って周りにはわかってもらえないし、自分でしか対処できないので本当につらいですよね。
筆者のJONも緊張型頭痛、雨の日の頭痛、極めつけは群発頭痛とすべてを持病として持っている頭痛持ちなので、この記事を読んでくれた皆さんの気持ちが痛い程わかります。
頭痛に関しては、自分がどういったタイプなのか、どの薬が合うのか長い年月をかけて原因究明する必要があるので、本当にひどい場合は「頭痛外来」という専門の機関に行くことを強くおすすめします。
最後は雨の日の頭痛だけでなく頭痛全体のお話になってしまいましたが、今日の記事をまとめると、雨の日に高頻度で痛くなる人は「アレルギー薬が効く!」ですね。
では本日は以上になります!
以上、薬剤師のJONでした。
またねー
コメント