はじめに
皆さんこんにちは。
薬剤師のJONです。
友人のショーンですー
今日は、常に国民の悩みの上位に君臨する「疲れ」について記事にしていこうと思います。
疲れを感じたことのない人はこの世の中に存在しないと思いますが、厄介なのが寝ても寝ても取れないような頑固な疲れ。
これはもう諦めて、気が付かないように生きたほうがいいの?とすら感じますが、そんなことありません!
体の仕組みと正しい対処方法が分かれば頑固な疲れも取れますので、是非最後までよろしくお願いします。
今日もモットーはわかりやすく!
ではいきましょう。よろしくお願いします。
寝ても疲れる原因はATP不足!
はあ、はあ、はあ、はあああああああああ…
おい、JONよ。疲れすぎてダメ。もう嫌だ。
どうしたんだよ急に。寝ればいいじゃん。
寝るのが疲れに効くよ?
それなら苦労しないんだよ。寝ても寝ても疲れが取れないの。
あー。それきっとATP不足だわ。
疲れが取れないって状況、皆さんもなったことがあると思います。
寝てるのに何で?枕が悪いの?マットレスが原因?って考える方も少なくないでしょう。
もちろんそれが原因の場合もありますが、ちょっと待ってください。
その疲れ、実はATP不足からくる疲れかもしれません。
わかんないわかんない!
難しい言葉使うなよ。いやがらせか?
そんな声が聞こえてきそうなので、まずはATPが何なのかしっかり説明していきたいと思います。
ATPとは人間のエネルギー物質!
いきなり答えが出ましたが、ATPとは人間が動くために必要なエネルギーのことを指します。
私たちが歩く、走る、筋トレする、考える、仕事する、立つ、心臓を動かす、呼吸をするなど、これらすべての行動にATPは必要です。このATPがないと私たちは生きることすらできないのです。
つまり、車でいうところのガソリンに該当します。
ガソリンがないと車はただの鉄の塊ですよね?それと同じで人間もATPがないとただの水分とタンパク質の塊です。
ATPがすべての行動に必須であることはわかってもらえたと思いますが、では一体何が原料でどうやって作られていくのか?
ここの段階を知っておくのと知らないのとでは対処の方法が大きく変わってきます。
体の仕組みを知ることが疲れをとるために重要なワンステップになるので、是非知識として知ってください。
ATPの原料は糖分!
糖分ってあの糖分?ケーキとかお菓子とかの甘いやつ?
そうそう。その通り
疲れた時に甘いもの食べたくなりませんか?
その理由は、エネルギー源のATPが糖分を原料にしているので、体が糖分を利用してエネルギーを生成しようと頑張っているためです。
白米も糖質なのでエネルギー生成に最適です。ケーキも甘いので糖質ですね。
しかし、糖分であれば何でもいいのかと聞かれるとそういうわけではありません。
ケーキなどは糖分も高いですが、それ以上に脂質が高いので脂肪が付きやすく太りやすいです。
すぐにでも疲れを取りたい、エネルギー補給をしたいならブドウ糖が一番吸収速度が速くて即効性があります。
白米やケーキの糖分は分子量が大きすぎて体に吸収できず、何度も何度も分解して体が吸収できるサイズまで小さくする手間があるので、その分時間がかかります。
しかしブドウ糖はすでに小さいので、そのまますぐに吸収されエネルギーへと進化できるので即効性があると言われています。
話をまとめると、ATPを作るには糖分が必要で、その糖分の中でも即効性があるのはブドウ糖ということです。
しかし人間の体はそんなに単純ではありません。一緒に摂ってほしい物質もあります。というか必須で摂ってください。
それがビタミンB1です。
ビタミンB1がATPに必要な理由
糖分だけじゃダメなの?なんでダメなの?
ねえ、JON?早く教えてよ。早く!
いっつもお前は上からだよね。
教えてもらう側の立場じゃない…
ATPを作るために糖分が必要な理由はわかってもらえたと思います。今度はビタミンB1が必要な理由です。
これは、昔学校の生物の授業でちょろっとやった方も多いと思います。
解糖系、クエン酸回路、電子伝達系ってやりませんでしたか?
おい、JONよ。
お前また知識をひけらかしたな?
そういうことじゃなくて、本当にここが重要なの!
でも簡単に説明していくから安心して。
昔生物の授業でやったなー。くらいの感覚でOKです。わかりやすくいきますね。
先ほど摂取した糖分はいろいろな反応を経て最終的にATPを作るために必要ですが、その過程で絶対に外せない必要な成分が2つあります。
それがビタミンB1とコエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10については後述しますが、ビタミンB1が疲れに良いという話を聞いたことはありませんか?
「疲れた時には豚肉を食え!冷しゃぶが夏にはいい!スタミナをつけるにはニンニクだ!」
これ全部聞いたことがあると思いますが、理由はビタミンB1が豊富に含有されているためです。
つまり、ビタミンB1は糖分を次のステップに送るのに必要な栄養素で、このビタミンB1が不足するとせっかく摂取した糖分は次のステップに行けずATPが作れなくなります。
なのでビタミンB1が重要ってわけです。
要はあれか!
ゲームで言う所のレベル上げは終わったけど、進化に必要な条件がそろってないから進化できないってことね!
間違いじゃないけど、何その例え
ビタミンB1が重要な理由はわかりましたか?
では先ほどちょろっと出たコエンザイムQ10はなぜ必要なのか?
コエンザイムQ10が疲れをとるのに重要
さあ、摂取した糖分がビタミンB1によってステップアップし、最終段階まで登ってきました。
ここまでくるとゴールが見えてきていますが、ここの最後の最後で必要なのがコエンザイムQ10です。
これの正体は、よく「CoQ10」と呼ばれる物質です。サプリメントでもよく見かけますね。
このコエンザイムQ10が最後の一押し、仕上げをすることでATPが大量に作られます。
このコエンザイムQ10が不足すると人間のエネルギー源であるATPは作れないので重要な物質です。
つまり今まで説明してきたこの3つの成分、糖分とビタミンB1とコエンザイムQ10が不足したらエネルギーであるATPは十分量作れなくなります。
そんなこと言っても忙しくて栄養満点の食事なんていつも食べられるわけじゃない、どうしたらいいんだよ!
だったら摂っちゃえよ!そう、摂っちゃえ!
そうです。足りないならピンポイントで補いましょう!
寝てもとれない疲れにはコエンザイムQ10を摂るべき
ピンポイントでって言われてもどうしたらいいの?おすすめでもあるの?
あるよー。これこれ♪
この糖分、ビタミンB1、コエンザイムQ10の3つが重要ならそれを摂りましょう!
幸いなことに、サプリメントが存在しています。私がおすすめするのはこちらです。
コエンザイムQ10のおすすめサプリメント
このDHCがおすすめの理由は、他の製品と比べるとコエンザイムQ10の量が多いためです。つまり、より疲れに対して効くことが予想されます。
なかなか店舗でお目にかかれない商品なので、ネットで購入することをおすすめします。
DHC以外だとファンケルのこちらの商品がおすすめです。
こちらが優れている点は、他社と比べると即効性が期待できるように製剤に工夫が施されています。DHCと比べると少しだけコエンザイムQ10の含有量は少ないですが、即効性を期待するのならこちらがおすすめになります。
ビタミンB1のおすすめサプリメント
ビタミンB1含有のおすすめを2点紹介します。
まずは医薬品のマルチビタミン剤です。
なぜマルチビタミン剤なのかですが、栄養素は1種類をたくさん摂っても不要な分は体の中で処分されてしまいます。
そのため、バランスよく多くの成分を摂ることが最終的に使用率は高くなりますので、おすすめは医薬品のマルチビタミン剤のビタミネンゴールドです。
ビタミン剤はすでにとってるからビタミンB1だけがいいよ!って方はネイチャーメイドが良いと思います。
糖分のおすすめ
糖分は食事からとるのが一番いいと思います。多くの食事に糖分は含有されているので普通の食事、特に日本人の主食の白米を取れば不足することは少ないと思います。
なにより現代は過糖質といってもいいくらいの摂取量なので、特におすすめの商品はありません。
どうしても試験前で頭の回転のために糖分が欲しい、ジムに行くからちょこっと摂取できるものが欲しい方はブドウ糖の摂取が良いと思いますよ。
ダイエットが疲れに直結?
ここまで疲れに対して必要な成分を書きましたが、意外な落とし穴があります。
それがダイエットです。
しっかり体調管理を行い、食事も栄養のいいものを食べて、運動して徐々に体重を落としていくような「健康的」に痩せる方法を実践している方はこれには該当しないので気にしなくていいのですが、若い世代などに多い無理なダイエットは危険です。
食べないから?栄養摂れないから?
正解。100点!
こういった過度なダイエットを行うと、たいていの場合栄養失調気味になりがちですが、そもそも栄養が摂れないなら疲れなんて取れなくないですか?
ビタミンB1の補給もできない、糖分も摂取していないとなると疲れも取れなければ頭も働きません。
ダイエットをしていて頭がボーっとする経験がある方は要注意です。その症状は、脳にATPが足りていない信号ですので、すぐに生活を改める必要があります。
脳内はATPを大量に使用する領域ですので、ボーっとする症状が一つのバロメーターになります。
ダイエットするなら時間をかけて、健康的に行うことを推奨します。
筆者JONの疲労回復術!
題名にかっこよく「疲労回復術!」と書きましたが、筆者のJONもやっていることはすでに紹介したことを実践しているだけです。
医薬品のマルチビタミン剤を服用し、よく食べよく寝る。これが基本です。
どうしても疲れたときには、コエンザイムQ10を1週間程連続して服用するようにしています。
コエンザイムQ10とビタミンB1の併用は本当によく効きます。私自身経験していますが、是非本気の疲れには併用を推奨します。
また、私は学生時代はスポーツ選手でしたので、日々のトレーニングの疲れを翌日に残さないような努力もしていました。
それこそ一人でできることは上記に記載していますが、両親のサポートも大きかったです。
食事は豚肉メイン、疲労回復のためにトレーニング後はすぐにプロテインを飲用するなど、全面的に食事関連のサポートをしていただきました。
これこそが一番重要で、日々の食事が疲れを残すか残さないかの大きな分岐点になります。
サプリメントや薬は一時的に効きますが、根本的に疲れにくい体を作るためには、日々の食事管理の方が重要だと薬剤師として知識を得て初めて感じるようになりました。
1人暮らしで忙しい方はまずはマルチビタミン剤の服用から始めてください。
最低限の栄養はそこから摂れるようになりますので、おすすめですよ。
最後にちょろっと疲労回復にいい、つまりビタミンB1が豊富に含まれている食品を紹介します。
- 豚肉
- ニンニク
- ウナギ
- 大豆
- レバー
- 玄米
- エンドウ豆
このあたりが疲れに効く食品ですよ。
是非意識してみてください。
現役時代はこのあたりをたくさん食べてたなあ
まとめ
本日は多くの方が悩んでいる「疲れ」について書きましたがいかがだったでしょうか?
疲れは食生活の乱れ、ストレス、睡眠不足と様々な原因があると思いますが、疲れが取れない理由は同じです。
この疲れをとるためにもエネルギーの補給に目を向けるようにしてください。
まとめると、重要な成分は3つ。
糖分、ビタミンB1、コエンザイムQ10です。すべてをバランスよく摂取して初めて疲れが取れますので、ぜひ積極的にサプリメントを摂取し、食事の内容にも気を配るようにしてください。
では本日は以上になります。
以上、薬剤師のJONでした。
またねー。
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